おいしい出雲アンバサダー出雲市の魅力を発信:おいしい出雲認定商品アンバサダーのInstagram活用法

勝手においしい出雲PR隊アカウント運用の考察

2021年9月にスタートした「勝手においしい出雲PR隊」の活動も早いもので、ここまで順調に成長を遂げてきました。今回のブログでは、その成功の秘訣と今後の展望について振り返りたいと思います。

企画の経緯

私たちがアンバサダーとして招集された目的は、「おいしい出雲」認定商品のPRを強化するためでした。もともと「おいしい出雲」認定商品は、地元の人よりも観光客や県外への贈答品としての利用が多く、広報物もA4サイズのパンフレットが中心で、認定商品にシールを貼るなどの取り組みがされていました。しかし、ホームページやSNSの運用はされておらず、PR活動は事業者任せの状態でした。

2020年にコロナウイルスが蔓延し、島根県出雲市への観光客は激減。「おいしい出雲」のパンフレットが大量に余る事態となりました。そこで、SNSやウェブマーケティング、広報活動に精通した出雲在住の女性5人がアンバサダーとして集められ、現状の課題を洗い出しました。

まず、私たち自身が「おいしい出雲」認定商品の存在を知らなかったこと、旅行客がA4サイズのパンフレットしか情報源にできないのは不便だと感じました。観光客が島根に再び訪れるのがいつになるか分からない中、まずは地元の人に「おいしい出雲」認定商品を知ってもらうことが必要だと考えました。特に、地元の女性、主婦をターゲットにすれば、日常的にスーパーに行く機会が多く、地元産のものを使いたいと思う人が多いと考えました。

また、コロナ禍で地元で過ごす人が増え、地元の魅力を再発見する機会が増えたことから、Instagramのアカウントを開設し、地元の主婦が地元の美味しいものを紹介していく運用をスタートすることにしました。

アカウント運用の工夫と成果

非公式アカウントの活用

起業アカウントは一般的に伸びにくい傾向があるため、「#おいしい出雲」というハッシュタグを中心に非公式アカウントを運用しました。これにより、自分たち以外の「#おいしい出雲」とついている投稿もエゴサーチで見つけやすくなり、オリジナルのハッシュタグを育てることができました。

ユーザーに好まれる投稿

公式アカウントが伸びにくい理由として、宣伝っぽい商品の紹介が多く、ユーザーに好まれない点があります。しかし、アンバサダーによる投稿では、レシピや商品購入場所などユーザーにとって有益な情報を含めたことで、「いいね」や「保存」が増え、アカウントの成長に繋がりました。

特に、一般の主婦がリアルな食事作りに「おいしい出雲」認定商品を活用している様子を紹介しました。レシピや食事の写真を通じて、見た人も「やってみたい」「食べてみたい」と思えるようなコンテンツ作りを心掛けました。また、商品の購入場所や事業者さんのアカウント、ECサイトの紹介も積極的に行い、事業者さんについての紹介もできる限り行いました。

フォトキャンペーンの成功

2021年9月に開催したフォトキャンペーンでは、参加条件(フォロー、タグ付け、#おいしい出雲 #おいしい出雲フォトキャン)をクリアしたユーザーによる投稿が広がりを見せました。また、この時行ったゆめタウンの催事で認定事業者さんをリールで紹介。新機能を積極的に活用したことで、新たなターゲット層への拡散に成功しました。

認定事業者との交流

認定事業者とのアカウント間交流が増え、相互に「いいね」やコメント、タグ付け、ストーリーでの紹介などを行うことで、フォロワー間の拡散効果が生まれました。これにより、お互いのフォロワーに対して相乗効果を生むことができました。

アンバサダーの役割

公式アカウントのみで一方通行の発信を続けるのではなく、開設当初にアンバサダー個人がそれぞれのアカウントで@katteni…を紹介してくれたことが功を奏しました。例えば、フォロワーが6人のアンバサダーがそれぞれ100人のフォロワーを持っていれば、最低でも600人に「#おいしい出雲」を広めることができます。このように、フォロワーの数を単純に増やすだけでなく、ユーザーとの交流を意識した運用が成功の鍵となりました。

今後の展望

公式アカウントとなったことでインサイトを活用できるようになり、ユーザーの属性を考慮した投稿が可能になりました。今後は、潜在的なユーザーにフォローしてもらえるような投稿を行い、「#おいしい出雲ファン」を県内外、さらには海外にまで広げていきたいと考えています。

2年目の活動

1年目の成果を受けて、アンバサダーの活動は2年目に突入しました。今まで空港や観光案内所などにしか置いていなかったパンフレットですが、地元の人々に手に取ってもらう機会が少なかったため、郵便局やスーパー、市内外の店舗に置いてもらうようにアンバサダーが直接お願いして回りました。その際、松江市在住の方からも好評で情報が欲しいという声をいただきました。そこで2年目にはさらに松江市在住の女性2名も加わることになりました。

2年目の活動では、Instagramのリール投稿を増やすことに注力しました。この取り組みが功を奏し、フォロワーは順調に増え続け、2022年8月にはフォロワー数が1300人に達しました。リールを活用することで、より多くのユーザーに「#おいしい出雲」を知ってもらうことができ、地元の魅力を広めることができました。

アンバサダーの活動2年目の成果とその後

2023年3月にはフォロワーが1400人を突破しました。そして、2023年3月末をもってアンバサダー全員が任期満了で卒業し、アカウントの運用も終了しました。

驚いたことに、1年間全く投稿もせず、いいねを押すなどのアクションも行わなかったにも関わらず、2024年6月にはフォロワーが1487人に増加しました。これには驚きとともに、自分たちが投稿していたコンテンツが誰かの役に立っているという嬉しい気持ちが湧きました。

この増加の一因として、2021年に作成した「おいしい出雲」のブランドページにInstagramを埋め込んでもらったことが効果を発揮した可能性があります。また、コロナ禍を経て2023年以降、観光客が戻りつつあり、新たに出雲のことをInstagramで調べる人が増えたことも影響しているのかもしれません。

全く更新していないアカウントでもフォロワーが増えるという現象は初めての経験であり、有益なコンテンツを作ることができれば、アカウントが運用し続けなくても勝手に調べて見てもらえることを体感しました。この経験を今後の事業のサービス向上に繋げていきたいと考えています。

アンバサダーチームの意義

ここでもアンバサダーチーム全員で意気の合った運用ができたことが一番の経験となりました。この出会いの後も忙しい皆さんとはなかなか直接会えませんが、SNSでご活躍を拝見し、いいねやコメントで交流できることが何より嬉しいです。

個人的には2年目の途中で第3子を出産し、2ヶ月後にはアンバサダー会議に出席し活動を再開できたことも良い経験となりました。

最後に

勝手においしい出雲PR隊は解散してしまいましたが、おいしい出雲認定商品については販売されています。今後とも応援よろしくお願いします!

勝手においしい出雲 Instagramアカウントはこちらから https://www.instagram.com/katteni_oishiiizumo?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

Saori Itogawa
れきしみらい
島根県出雲市を中心にフリーランスでウェブやSNSを活用したマーケティング支援をしています。
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この記事を書いた人

Saori Itogawa
れきしみらい
島根県出雲市を中心にフリーランスでウェブやSNSを活用したマーケティング支援をしています。

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