地方美容室×Instagram|従業員主体で採用&集客を成功させた実践支援レポート

はじめに|地方美容室のSNS運用でよくある課題

「人手が足りない」「SNSが続かない」「集客につながらない」──地方の美容室が直面する課題は少なくありません。
島根県益田市にある美容室「花みずき」でも、そうした悩みを抱えながら、Instagramを活用した店舗ブランディングと従業員育成に取り組み始めました。

目次

サロンのご紹介|花みずきの多角的な展開

花みずきは、スタイリスト3名とオーナーの4人体制で運営する地域密着型の美容室。
カット・カラーなどの通常業務に加え、まつげエクステやフェイシャルエステ、自社開発の化粧品販売、成人式や結婚式向けの着付けも行うなど、サービスの幅がとても広いのが特徴です。

支援のきっかけ|Instagramを軸にした見せ方を強化したい

オーナー様からのご相談内容は、「今後、スタッフにInstagramを任せたいけれど、何をどう投稿すればいいかわからない」というものでした。
単に写真をアップするだけでなく、「どう見せるか」「どうつなげるか」を重視したSNS運用体制を整えることが目標でした。

オーナーからの依頼

・お店やサービスなどの認知向上させたい
・従業員の育成にも力を入れたい
・Instagramで雇用促進できたらいいな
・子育て世帯や若者の来店増やしたい

私が行ったこと|講義+運用設計の伴走支援

現地訪問(年2回)での実演講義
Instagramの基本操作から、各スタッフに合わせた投稿テーマの整理、ハッシュタグの選定方法、共同投稿の実践など、毎回4時間ほどの講義を実施。

運用ガイドのカスタマイズ作成
投稿ネタのアイデアリスト、アカウント設計資料、プロフィール文・リンク導線の最適化例などを個別に作成し、各スタッフが迷わず投稿できるよう整備。

裏方からのサポート
アカウント同士の連携(相互タグ付け・リンク構造)や、各サービスが自然に宣伝される流れづくりも支援しました。

アプローチ

まず、従業員全員にアカウントを作成し、これをデジタル名刺のように活用しました。また、以下の3つの公式アカウントを開設し合計6このアカウントの運営をスタートしました。

  1. 美容室(ヘア・エステ・アイケア)
  2. 自社化粧品
  3. 振袖紹介や着付け紹介(成人式・卒業式用)

さらに、各従業員の個人アカウントも3つ作成しました(個人で以前から運用されていたものを転用したものも含む)。これらの個人アカウントでは、担当する施術や得意なサービス、スキルなどを紹介しています。

ターゲット設定

  • 美容室アカウント: 広範なターゲット層を設定。
  • 自社化粧品アカウント: エステ利用者への販売促進。
  • イベントアカウント: 18~22歳の学生をターゲット。

研修と運用、行った施策など

従業員向けにInstagram研修を実施し、通常業務に支障が出ないように効率的な投稿方法や共同投稿機能の活用を指導しました。特に、店長のアカウント(300フォロワー)と美容室のアカウント(500フォロワー)を中心に、全アカウントの相互リンクやタグ付けを工夫し、ユーザーを回遊させる仕組みを構築しました。

  • 全アカウントのプロフィールを整える
  • 子育て中の従業員がいることをアピール(働きやすい職場環境をアピール、子育て世代や若い層の興味を引き、来店につなげる)
  • 共同投稿機能の活用:業務負担を減らし、関連するアカウントを1回の投稿で統合
  • 投稿用のお店紹介文を作り誰でもコピペできるようにしておく(投稿からフィロフィールへのアクセスを増やす狙い)
  • タグ付けとハッシュタグの選定:#益田美容室 1000件程度でおすすめにのる!
  • リール投稿の活用:週1回くらいしか投稿できないならリール投稿にする!(花みずきでは研修風景やカラーの施術練習など従業員の方の働いている雰囲気がわかる動画が再生回数が多い傾向)

結果|採用にもつながる“スタッフ発信”の成功

スタッフがそれぞれの得意分野(ウルフカット、マツエクなど)で投稿し、顧客との距離が縮まった。

SNSで店舗の雰囲気が伝わるようになり、共感した新規客の来店や、採用応募にもつながった。

投稿内容が豊かになったことで、商品紹介やイベント告知もより自然な流れで実現。

成果

成果1: フォロワーの増加

各アカウントで20人から100人程度のフォロワーが増加。

成果2: 雇用につながる問い合わせの増加

運用改善開始から半年で、雇用促進に繋がる問い合わせが発生し、実際に採用された。

問い合わせ理由も子育てしながらでも働きやすそう、研修なども多くスキルも上がりそうと働きたいと思ってもらえたよう。

成果3: 行事などのイベントアカウントの予約が増加

イベントアカウントを見た県外の方から成人式の予約が入るなど、フォロワー数の増加が表面的には見えない中でも効果を実感することができました。

成果4: 新規顧客の獲得

「 Instagramを見ました」というお客様が増えた。ホットペッパーからの新規予約も増えた。

成果5: 従業員のやりがいアップにつながる

個人の目標や得意なことなどを個人のアカウントで発信することでそれぞれにファンがつき、従業員ごとの割引キャンペーン予約や本人のやりがいアップにもつながった。

まとめ

地方ではウェブやSNSの専門の従業員いないことがほとんど……。

地方事業者が無理なく事業を継続する重要性

少子高齢化が進む地方で、事業を無理なく継続させていくことは非常に重要です。持続可能なビジネスを築くためには、効率的なウェブマーケティングが不可欠です。

以下に通常業務を行いながらウェブやSNSの活用をついでに楽にできるかが鍵。

Instagramの投稿を継続することで総人口に対して少ないターゲットにも情報が届き、最適な人材を獲得できたり、集客にも繋げられたのではないかと思う。

情報発信の一貫性と成果

今回、花みずきのオーナーが主導で、Instagram運用に取り組んでいただけたことが大きな成功要因でした。

オーナー自らが画像やリール動画を作成し、小さなことでも積極的に取り組んだことで、運用の効果を実感していただけました。このように、経営者や従業員が一丸となって、同じ目標に向かって情報発信を行うことで、ブランドイメージが強化され、結果的に雇用促進にもつながりました。


美容室の紹介

私がサポートした益田市の美容室の詳細はこちらです。ぜひチェックしてみてください。

花みずきでInstagramを活用して集客や採用にもつながった事例報告をウェブ解析士セミナーで報告させていただきました。
2024/8/31 【WACA北海道支部✕中四国支部主催】ウェブ解析士が語る!地方活性化事例と新しいアプローチ

ウェブ解析士とは

合わせて読んでほしい私の取り組み

今回のように、地方で頑張る事業者さんの魅力を可視化し、集客や採用に活かすInstagram運用支援を通して、多くの学びがありました。

私は日々、地域での小さなマーケティング支援を積み重ねています。以下の記事では、ボランティアで行っている支援や、観光施策のプロジェクトなどもご紹介しています。もしご関心があれば、ぜひあわせてご覧ください。

Saori Itogawa
れきしみらい
島根県出雲市を中心にフリーランスでウェブやSNSを活用したマーケティング支援をしています。
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この記事を書いた人

Saori Itogawa
れきしみらい
島根県出雲市を中心にフリーランスでウェブやSNSを活用したマーケティング支援をしています。

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